フリーエディター/ライター
藤原 綾さん
フリーエディター/ライター。
出版社での女性誌編集部を経て、2007年にフリーの編集者として独立。
以後、『sweet』や『SPRiNG』などの女性誌、コレクションブランドからストリートブランドのムック本やカタログのビジュアル制作を手掛けるなど幅広いジャンルで活動中。手掛けた作品は数百冊に及ぶ。
コロナ太りに運動不足…… 今こそカラダに向き合うとき!
リモート会議のファッション提案や、ルームウェア特集、ライフスタイルの変化に関するインタビューなど、この一年で、ニュースタンダード関連の仕事がかなり増えました。
私自身は、フリーランスになって以来自宅が職場なのですが、周囲の話を聞いていると働き方や暮らし方の変化にともなって、気持ちも変化もしているのを感じます。
私を含め、ステイホーム期間中も働ける、働かなければならない人は時間がなかったと思いますが、友人のなかにはキャンドル製作を始めた、メイクのインスタライブを始めた、カレーをスパイスから作った……と、この時間を利用して未経験のことを始める人もたくさんいました。もちろん、ひたすらネトフリを観てたという人も(笑)。
美容関連でいうと、家に閉じこもりがちになったことから、コロナ太りに陥る人が多数出現! 普段、ジムに行ったりパーソナルトレーナーをつけたりと、美意識が高い友達でさえ怠けがちになったそう。
そんなときYouTubeやアプリ、インスタライブなどを観ながら自宅で簡単にできるということで、みんながこぞって再開したのがヨガでした。ブームに乗って一時期通っていたものの、最近はすっかりご無沙汰になっていた人たちがモーニング&ナイトルーティンに取り入れて、改めてヨガの魅力にドハマリしています。
私も、数年前ヨガスタジオに頻繁に通っていました。家で仕事をしている分、外に出るのが面倒ですぐに行かなくなってしまうので、基礎を知ればあとは家でできると考え、インストラクターになるための基礎コースを受けることに。
もともと何かを始めるとき、先に仕組みや理論を知りたくて座学から入るタイプなのですが、これがなかなか面白い経験でした。呼吸法しかり姿勢しかり、趣味というより習慣というか。
コロナに関係なく、ビジネスシーンでも瞑想やオフィスヨガが注目されるなど、いまや年齢や性別に関係なく取り入れられています。
座り続けて姿勢が悪くなった、体がかたくなったという人や、集中力を高めたい人は、この機会にぜひ! おばあちゃんになっても続けられる習慣だと思います。
服を着替えて香りで包む。雰囲気づくりも楽しんで
さて、ヨガスタジオに通うことにした私ですが、シンプルなTシャツとイージーパンツでいっか、と何も考えずに初回のレッスン日を迎えました。
でも、スタジオに足を踏み入れた瞬間、やっちまったとすぐに気づきました。みんな思い思いのヨガウェアに身を包んでいるだけでなく、よくよく考えたらある程度体のラインがわからないとポーズが見えないじゃないかと。
どうせ買うなら洒落てないと! と、張り切ったものの、その頃はまだおしゃれなヨガウェアは少なくて探すのに苦労しました。
その後、アスレジャーブームも相まって、スタイリッシュなデザインのヨガウェアが続々と登場。モデルさんが私服でぴたっとしたハイウエストのレギンスをはいて、ショート丈のTシャツで颯爽とスタジオ入りなんてことも増えました。
自分の体に自信がないという人も、このウェアが似合う体になる! 買ったからにはやってやる! と気持ちを高めるために、多少露出しているものを選ぶのもありだと思います。
だんだんシルエットが変わっていく自分を見るのは楽しいものです。
ちなみに、家でヨガをするときも、ちゃんとヨガウェアに着替えるのがおすすめです。着ているだけで体のラインを意識するようになるし、集中力を高めるスイッチにもなります。
“ながらトレーニング”といいますが、ヨガではNG。集中しやすい環境をつくって、雰囲気からも気分を高めていきます。
私の場合は、大体寝る前に行うので、部屋を間接照明だけにして、アスティエ・ド・ヴィラッドのお香を炊いたり、イソップのアロマオイルを香らせたり、マドエレンのキャンドルに火を灯したりと、質のいい香りに包まれながら始めるのが好み。
ヨガの最後は仰向けで終わるのですが、その心地よさを保ったままベッドに直行すると、すとんと眠りに落ちます。

フィットネス王国、米国生まれの洗練された気になるブランド
形から入るのも、ひとつのきっかけ。
お気に入りのヨガウェアと、お気に入りの香りを見つけることから始めてもいいと思います。
今ではブランドもたくさんあるので、どれを選べばいいか悩む人も多いはず。定番を選ぶのもいいと思いますが、せっかくならまだあまり知られていないブランドを先取りしたいところ。
ここまで“やってます感”を出してきましたが、実のところ最近私もすっかりさぼり気味……。偉そうなことを言える立場にございません。
自分の気合を入れ直すためにも、ヨガウェアを新調しようと思っています。今、気になっているのはMONO B というブランド。

MONO B はもともとスポーツブランドではなく、トレンドを意識したアパレルからスタートしたアメリカのブランドで、7年前からフィットネス、トレーニング市場に参入しています。だからこそスタイリッシュで、そこに機能性を加わり進化し続けている印象。まだほとんど日本にも入ってきていないので、今が狙い目だと思います。
普段使いもできることをコンセプトにしているので、デザインは都会的なアスレジャー。
サスティナビリティのラインや、最先端の機能素材を使用したラインなど、時代にフィットしたアイテムが見つかります。
私が真っ先に買おうと思っているのが、レーサーシルエットのブラトップ 。シンプルなブラトップに、ハーネスのようなメッシュを重ねたユニークなデザインで、環境に配慮したリサイクルナイロンを使用しています。
合わせるボトムも無地でいいと思いますが、個人的にはどうせなら柄もののレギンス で冒険したいところ。全体的にモノトーンのアイテムが多いので、トップスとボトムスの組み合わせも楽ちんです。
ちなみに、レギンスに膨張色を持ってくるのは危険な気がしますが、そこもちゃんと考えられていて、サイドにブラックパネルをあしらってIラインを強調したり、カラーブロックで視線を誤魔化したりと、デザインや色を妥協しないけど、スタイルをよく見せる工夫が必ずあるのが嬉しい! 女ゴコロをわかってらっしゃる。

数あるラインナップからこれぞ!という逸品をご紹介
MONO Bの最大の特徴は、普段使いもしやすいという点です。
ジムやランニング用にと購入したものの、結局続かなかった……という三日坊主さんも、無駄にすることはありません(ちゃんと続けたほうがいいとは思います!)。
特に汎用性が高いのがTシャツとブラトップで、レイヤードにも重宝。
トレーニングやフィットネスではレギンスを、普段はワイドデニム を合わせて、と様々なスタイルが楽しめます。
?バック カットアウト トップ
背中が大胆にあいているので、バックスタイルに特徴のあるブラトップ を合わせるのがおすすめ。正面から見るとシンプル、後ろから見るとスタイリッシュな肌見せが楽しめます。裾をお尻あたりで結ぶことで、気になるヒップラインもカバー。レギンスにちょっと自信がないという人は、目の錯覚を利用してスタイルアップを。

?タイダイ アスレジャー クロップトップ
ショート丈×ワイドシルエットのTシャツは、ゆる~い着心地でリラックス感満点! 吸湿性の高いコットン×レーヨンで、汗をかいてもさらっとした肌あたりです。ボトムは定番の黒レギンス で、トップスのボリュームをおさえることで、メリハリのきいたスタイルが完成。タイダイのエキゾチックな雰囲気はヨガにもお似合いです。

?トリコロールエックスストラップカラーブロック スポーツブラ &レギンス


ぜひぜひセットアップで挑戦してほしいのがこちら。
ブラック、ベージュ、ホワイトのカラーブロックの妙で仕上げた、ワンランク上の大人っぽいシックなデザインが目を引きます。ブラトップは4方向に伸びるストレッチ生地を使い、心地よいフィット力。レギンスは太くとったウエストのブラック部分でお腹周りをサポートしつつ、サイドの白ラインで縦のラインを強調するなど、スタイルをよく見せるテクニックが随所に感じられます。もちろんストレッチ性も秀逸。
モデルさんは、かつてはとにかく痩せていることが求められていましたが、今は筋肉もきちんとついた健康美が主流なので、ストイックなトレーニングに励む美女も多数。
ヘルシーで生命力があって、いつも笑顔で元気がもらえる。そんな印象の女性像を胸に、まずはお手軽なヨガから始めてみるのもいいのではないでしょうか? 家にいる時間をどう過ごすかで、5年後のカラダが変わります。