フリーエディター/ライター
藤原 綾さん
フリーエディター/ライター。
出版社での女性誌編集部を経て、2007年にフリーの編集者として独立。
以後、『sweet』や『SPRiNG』などの女性誌、コレクションブランドからストリートブランドのムック本や
カタログのビジュアル制作を手掛けるなど幅広いジャンルで活動中。手掛けた作品は数百冊に及ぶ。
この何年間か、ずーっと厚底ブームが続いてますね。
いや、なんだったら、いまだに人気がじわじわ伸びてる感じ。
最初は10~20代から始まったブームも、いまや30代も40代も、総厚底サンダル化。
実際問題、欲を言わなければ、黒のスポーツサンダル1足と、黒のレザーサンダルが1足あれば、大抵のコーデはいけちゃったりするので、この2足を厚底で揃えておけば基本的には大丈夫。
だって、汎用性高すぎなんですもん。
私はモノを愛してやまないので、ミニマリスト的な生き方はできませんが、それでも黒サンダルの出番が多すぎる……。
靴箱の中に履いていない靴が多い人は、履き心地を考えていなかった、もしくは、見た目の可愛さだけで買ってしまって、スタイリングしづらかった、のいずれかが原因かと思います。
まずは、定番! あとは定番を押さえてから考えればよし!
じゃあ、何を買えばいいんだって話なわけですが。
とりあえず、いまだに履いたことがない人は、いい加減Tevaを買いましょう。
スポーツサンダルブームの火付け役で、ある意味これが基準。
Tevaを履いてこそ、SUICOKEと比べたり、CHACOと比べたりできるというもの。
そんなTevaの厚底サンダルは、その厚底っぷりからいくつかのシリーズに分かれてます。
見よ、このボリューム感!
私もこれを愛用してますー。もうボロボロだから、そろそろ買い直さないと……。リピート決定してます。
ヒールの高さは約4.3cmですが、歩いているときにまったくその高さを感じさせません。
大ヒットとなったオリジナル ユニバーサルの厚底バージョンなので、定番感もあるし、ソックスと合わせるのもお手の物。
こちらはオリジナル ユニバーサルとフラットフォーム ユニバーサルの中間。ヒールの高さが3cmなので、足元にボリュームを出したくないけど脚は長く見せたいという人に。
ハリケーンなど、アウトドアサンダルならではのゴツッとした印象とは違って、なだらかでシンプルな形状。女子コーデにもすんなりなじんでくれます。
レザーサンダルも数あれど、とりあえずマーチンはおさえておきましょう。
何十年経っても、“おしゃれな人が履いている靴”というポジションが崩れないのは、ブームではなくて、靴本来の魅力があったからこそ。もともとは軍医が考えたブーツが発祥で、ファッションとして世に広まったのはパンクカルチャーとの融合から。今やパンク好きだろうと韓流好きだろうと、誰しもが履くようになりました。
今ではサンダルにも数々のデザインが生まれていますが、その中から定番且つ厚底の3スタイルをご紹介。
3本ベルトで程よく肌が見えるので、厚底でもすっきりとした印象。アンクルストラップがついているので、きちんとフィットしてくれます。
一見マーチンぽくない主張をおさえたサンダルですが、おなじみのプルタブがマーチンであることをしっかりアピールしております。軽量のシャークソールにアップデートされているのも嬉しいポイント。
甲のベルトがしっかりと幅があって、足首のYストラップで足首をホールド。
脱げやすいとどうしても足元にストレスを感じるものの、こちらは一体感があるので問題なし!
マットなレザーが落ち着いた雰囲気を醸し出して、ボリュームがあってもゴツすぎない印象です。存在感はあるのに、どこか女性らしさも感じる不思議なデザイン。
かかとを包み込む仕様で、三本ストラップがブレアより少し太めのクラリッサ?。アッパーはシボ加工をほどこした表情のあるレザーで、ソールはマーチンらしいクアッドタイプ。
マーチンですもの、やっぱりイエローステッチも欲しい!
マーチンならではの重さを感じる堅牢な空気感を味わいたい!という欲求もかなえてくれる一足です。
ということで、今回はひたすら黒の厚底サンダルをご紹介してみました。
靴箱に眠らせないためにも、お買い物上手になるためにも、本当に使える定番選びの腕を磨きましょう!