2021.3.3
定番ドットショットジャケットを筆頭に充実した
ザ・ノース・フェイスのラインナップ。
迷ったらコレを選べ!
<店長>
最近マスクもいろいろなブランドを買い漁っている。お気に入りはCIOTAのコットンマスク。
<佐藤さん>
メンズ雑誌「smart」をはじめ、これまで多数の編集・著作物を手掛けている佐藤さん。
ドットショットジャケットはなぜ長年支持されるのか
ザ・ノース・フェイスの人気は、相変わらず根強いですね。
はい。うちの店でもお求めになる声が多いので、今シーズンもたくさんのアイテムを入荷しました
ラインナップを拝見しましたが、かなり充実した品揃えですね。タウンユースから本格アウトドアユースまで、それにアウターからシューズ、バッグや小物まで、よりどりみどりという感じです。これからの季節の一押しは何ですか?
色々とありますが、まっさきにおすすめしたいのは、防水ハードシェルパーカーの「ドットショットジャケット」です。
これは大定番ですよね。僕も前からとても気になっていました。この際、その魅力を教えていただけますか。
お任せください(笑)! 大定番とおっしゃいましたがまさにそのとおりで、「ドットショットジャケット」は長年愛され続ける、ザ・ノースフェイスを象徴するアイテムの一つなんですよ。
生地はけっこう薄手ですよね。春先に羽織るジャケットという感じでしょうか。
一応“オールシーズン対応”と謳われているアウターですけど、やっぱりベストシーズンは春先から秋口までです。ある程度は冷気を防ぎますが、冬場に1枚だけでは寒さをしのげません。ただ、余裕のあるつくりなので、厚手のインナーダウンジャケットなどと組み合わせれば、真冬でも使えると思いますよ。
薄くて軽いから、脱いで持ち運んでもじゃまにならないし、使い勝手が良さそうですね。
カバンの中に入れておいてもかさばらないアウターです。春先、日中はポカポカと暖かくても、夕方になると肌寒くなりますから、持っていると心強いと思います。
わかります。毎年、油断して薄着で花見に出かけると、夕方から寒くて大後悔することになるんですよ。
まさに、そんな季節に最適なアウターです。それに防水透湿性素材なので、急な雨にも対応できます。梅雨どきも頼りになりますよ。
なるほどなるほど。
タウンユース以外でも、持ち運びに便利なので登山やキャンプ、夏フェスでも活躍するアイテムです。と言うか本来はアウトドアウェアなので、そちらの方がメインですかね。
確かに。それにしても花見とか夏フェスとか、ちょっと懐かしい響きですね。
コロナのせいで、昨年は全然できなかったですもんね。
ですよね。今年こそは、という感じですね。
その際はぜひ、「ドットショットジャケット」をおともに(笑)。
商売上手ですね(笑)。でもこれだけユーティリティ性の高いアウターなら、いろいろな場面で活躍してくれそうだから、この値段はかなりコスパがいいと思えますね。
本当にそう思います。
デザインもかっこいいし。
ザ・ノース・フェイスらしい、ソリッドなデザインがグッときますよね。デザイン上の最大のポイントは、前身頃左右に配置されたポケットです。
かなり大きなポケットですね。
ファスナー開口部の長さは、約20cmもあります。財布、スマホ、カギやタオル、文庫本など、必要最低限のアイテムが余裕で入れられるので、バッグを持たなくても行動することができます。
実用的ですね。僕も普段はなるべく手ぶらで出かけたい派なので、かなり便利そうです。軽くて動きやすそうですし、万能感のあるアイテムですね。
カラーも豊富なので、自分の好みに合った色を見つけて、かっこよく着られると思います! 佐藤さんはどの色が好みですか?
僕ですか? そうですね。どんな服にも合わせやすい黒かアーバンネイビー、ネイビーがいいかな? でも、アウトドアっぽさを出すなら、ブルー×ブラックやポンペイアンレッドもいいですね。いや、上品なケルプタンも捨てがたいか……。
全部言いましたね(笑)。迷っちゃいますよね。
迷います(笑)。……じゃあ、アーバンネイビーで!
あれ? お買い上げですか。
もちろん(笑)。
三大定番シェルパーカーそれぞれの特徴は?
ザ・ノース・フェイスの定番アウターといえば、この「ドットショットジャケット」以外にも、「ベンチャージャケット」や「スクープジャケット」が有名です。
「ベンチャージャケット」は「ドットショットジャケット」よりも薄手のようですね?
はい。「ベンチャージャケット」はシェルパーカーと呼ばれる一番外側に着るアウターの中では、もっとも薄く軽量な部類に入ります。
収納袋付きなんですね。
小さく折り畳んで収納できるので、いわゆる“パッカブルウェア”と呼べるアイテムです。薄いぶん、防寒性能はそこそこですが、「ドットショットジャケット」や「スクープジャケット」と同様、シームシーリング加工が施されていて高い防水機能を持っているので、急な雨のときには重宝するアイテムです。
天気が心配なときに持っていくと心強いですね。コンパクトに収納できるから、カバンの中に入れていても邪魔にならなさそうですし。
そうですね。一方の「スクープジャケット」は、生地が厚くて防寒性能が高く、雪や冷気の侵入を防ぐパウダースカートなども施されているので、真冬もばっちり。雪山に行くようなガチのアウトドアマンにも高く評価されているアイテムです。
外観のデザインは「ドットショットジャケット」にそっくりですね。
前身頃左右に大きなポケットが施されているデザインは、「ドットショットジャケット」とまったく同じです。同デザインで生地の厚さや機能的なディテールが違うので、住んでいる地域や使用シーンに合わせて、使用頻度が高そうな方を選ぶことをおすすめします。
なるほど。しかし毎シーズン発表される新作ももちろん魅力的ですが、「ドットショットジャケット」や「ベンチャージャケット」、「スクープジャケット」といった定番は安心感というか、所有する喜びを感じさせるアイテムですよね。
はい。いずれも皆さんに、一度は着ていただきたいアイテムです。定番品は長い歴史がその良さを証明しているようなものなので、おすすめする方も安心です。だって間違いなく満足してもらえる品なわけですから。
今さら聞けないザ・ノース・フェイスのロゴの秘密
当ショップのラインナップの中で、ほかに佐藤さんが気になるザ・ノース・フェイスのアイテムはどれですか?
一番気になっているのは、「アーバントレイル」です。
お、トレイルランニングをされるんですか?
いえ、まったく。平地でのランニングさえしません(笑)。
(笑)。それではまた、どうして。
単純に、デザインに惹かれています。シンプルなソックスタイプのランニングシューズながら、便利そうなベルトアジャスター付き。こういう一癖あるデザインが好きなんです。クッション性能の高い分厚いソールはデザインもいいですし、たくさん歩いても疲れなさそうですよね。
確かに。高機能ながら洗練されたデザインは、ザ・ノース・フェイスの真骨頂ですね。ほかには?
同様にデザイン重視の選択ですが、「ベロシティニットミッドゴアテックスインビジブルフィット」もとても気になります。でも名前が長い(笑)!
よく言えましたね。私はまだ一度も正確に言えたことがありません(笑)。これはランニングやトレーニング向けに開発されたスポーツシューズです。佐藤さん、ランニングやトレーニングを?
いや、やりませんって(笑)。僕が唯一ずっと続けているスポーツは、剣道です。裸足ですから(笑)。
なるほど(笑)。
このブーツのようなデザイン、最高じゃないですか。ショートパンツに合わせたら、とてもかっこいいんじゃないかと思うんです。
それは確かにかっこ良さそうです。ほかには?
やけにグイグイくるじゃないですか(笑)。じゃあ、「TNF オーガニックコットントート」と「ショートスリーブカラードビッグロゴティー」、あと「BC ヒューズボックス2」をいただきましょうか。
いや、プレゼントするわけでは……(笑)。いずれも、ザ・ノース・フェイスのブランドロゴが前面に出た、パンチのあるアイテムですね。
はい。今さらですが最近、ザ・ノース・フェイスのロゴがとても気になるんですよ。
と言うと?
アウトドアブランドやスポーツ系ブランドって、特にタウンユースの場合、ロゴ勝負という側面があるじゃないですか。そういう意味でザ・ノース・フェイスのロゴって、最強だと思うんです。
改めて見てみると、ザ・ノース・フェイスのロゴって洗練されたデザインですよね。
そうなんですよ。ザ・ノース・フェイスというブランドは1968年にサンフランシスコで、ダグラス・トンプキンスと妻のスージーによって設立されたブランドですが、このロゴは翌1969年に制定されて以来、52年も変わらないんです。
アウトドアブランドのロゴって、時代の雰囲気に合わせて変遷している例が多かったりしますが、ずっと変わらないのはすごいですね。
ですよね。どんな時代の空気にもマッチする、非常に優れたデザインというべきなんだと思います。ロゴのデザイナーについては諸説ありますが、ダグラス・トンプキンスから経営を引き継いだハップ・クロックの手によるものであるという説が濃厚のようです。
よくみると不思議なマークですよね。文字の横の三本線は何を表しているんでしょうか。
このマークは「ハーフドーム」と呼ばれていて、モチーフはヨセミテの雄大な自然なのだそうです。北アメリカで一番落差の大きい滝であるヨセミテフォールズなどからインスピレーションを受けて図案化されたそうですよ。
なるほど〜。ついでに聞いてもいいですか。そもそも、なんでザ・ノース・フェイスっていうブランド名なんですかね?
登山家ならピンとくるらしいのですが、「もっとも険しい道(北壁)を行く」という意味だそうです。かっこいいですよね。
はい。なんだか背筋が伸びる感じがします。佐藤さんはそんなロゴマークが前面に配置されたアイテムを持って、何をしようと思われていますか?
そうですね。ポカポカ陽気の春の公園で、のんびり犬の散歩でもしようと思います(笑)。