プロテインで痩せる説はウソ?ホント?もう間違えないダイエットの始め方

今やアスリートだけではなく、モデルや美容家たちも愛用しているプロテイン。美肌や美髪のサポートに加えて、ダイエットにも役立つイメージがありますよね。

パーソナルトレーナーで管理栄養士のKAKOさんに、
・太りにくい体づくりの秘訣
・プロテインをダイエットに活かす方法
を伺いました。
痩せやすい体には筋肉がある
プロテイン自体に痩身効果はありませんが、プロテイン(たんぱく質)は筋肉の材料になります。
筋肉が増えると基礎代謝が上がるので、ダイエットの効率がアップ。そのことから「プロテイン=痩せる」というイメージがついたのかもしれませんね。
基礎代謝とは
生きるために必要な最小限のエネルギー量のこと。安静にしているときでも、呼吸や体温調節、内臓の活動などに消費されます。

基礎代謝が高ければ「生きているだけで、よりエネルギーが消費されやすくなる」というわけです。
筋肉を増やすには筋トレ&プロテイン
プロテイン(たんぱく質)が筋肉の材料になるといっても、飲むだけで筋肉が増える、代謝が上がる、というわけではありません。筋肉を増やすには、筋トレで筋肉を動かすことも不可欠です。

下半身には大きな筋肉があり、筋肉全体の6~7割が集まっています。効率よく代謝を上げていくためにも、まずはスクワットから始めてみてはいかがでしょうか。
スクワットのやり方
1.足を肩幅ぐらいに開いて立つ。
2.息を吸いながら、太ももが床と平行になるようにゆっくりしゃがむ。ひざがつま先より出すぎないように、おしりを後ろに引く。
3.息を吐きながら、ゆっくりひざを伸ばして?の姿勢に戻る。

「結局は筋トレか…」と思うかもしれませんが、筋肉を増やしておくと、有酸素運動の効果も高めることができますよ。有酸素運動は、脂肪を落とすのに効果的。ジョギングやウォーキング、水泳などのほか、
最寄り駅の1つ手前で降りて歩く
積極的に階段を使う
といった生活習慣も、有酸素運動の一環です。筋肉が多ければ、毎日の通勤・通学もダイエットに活かされます。

とはいえダイエットの王道は、摂取カロリーが消費カロリーを上回らないようにすることです。摂取カロリーを抑えつつも、栄養バランスが偏らないように気を付けてくださいね。
プロテイン・ダイエットの落とし穴
ダイエット中でも欠かさず取りたい栄養素は、たんぱく質、炭水化物、ビタミン・ミネラルです。

プロテインは高たんぱく・低脂質。そのうえ低カロリーで、ビタミンやミネラルも取れるものが多いですよね。ですが食事の代わりにプロテインばかり飲んでいると、逆効果になるケースがあります。
原因1.炭水化物不足になる
炭水化物は糖質が多いためガマンしがちですが、筋トレでは主に糖質が消費されます。不足すると代わりに筋肉中のたんぱく質が使われ、筋肉が落ち、基礎代謝が下がってしまいます。ゼロにするのではなく取りすぎないようにしましょう。
原因2.満腹感が得られにくい
カロリーが低いためすぐ空腹になり、ストレスがたまってドカ食いにつながりがちです。プロテインはあくまでも、ダイエット中の食事や筋トレのサポ―トとして取り入れたいですね。

・食事では足りないたんぱく質を補うために飲む
・食べすぎた日のカロリー調整として、1食置き換える
・朝食を用意する時間がないときに飲む
・筋トレをがんばった後のリカバリーとして飲む
などがおすすめです。

「激しい筋トレと極端な食事制限」の組み合わせはリバウンドのもと。ストイックにがんばりすぎず、ゆるくても続けて、痩せやすく太りにくい体をつくっていきましょう。
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