“良心”にのっとり、強い信念を貫くブランドリスト。
「ハチドリのひとしずく」というお話をご存知でしょうか。南米のアンデスに伝わる短いお話しです。
燃え盛る森の中、クリキンディという名のハチドリはひとり、ひたすら1滴の水を火に落とし続けます。
逃げる他の動物たちに「そんなことをして何になるのか」と言われてクリキンディが答えたのは、一言。
「私は、私にできることをしているだけ。」
エシカルとは、直訳すると「倫理的」。
子どもたちにもそうあって欲しいと願う、私たちの良心が選ぶものことです。
プラごみ、海洋汚染、気候変動、貧困、差別。
世界に立ちふさがる問題はあまりに大きく、直視もできないほどですが、
まっすぐ見据えて「ひとしずく」を続けている人たちがいます。
いえ、ひとしずくどころではなくなっているのかも。
強い意志と、曲がらない「良心」で活動を続けるブランドを、いくつかご紹介いたします。
「南アフリカ共和国」を地図で見てみよう。
その国土面積ほどの森が、この20年で世界から消えている。
その国土面積ほどの森が、この20年で世界から消えている。

01みんなでみらいをminnademiraio


“ 「つくるほど、使うほど環境もよくなる。」
ゆめ物語を、実現する。”
材料を得るには、木を伐採するしかない。普通に暮らすには、多少環境を汚すことにもなる。そんな今までの仕組みを変えていく、「みんなでみらいを」。経済発展=環境破壊というこれまでの“思い込み”を、環境保全=経済発展という歪みのないかたちに切り替えるために、つくるほど環境がよくなり、排水すれば環境改善ができる理想のプロダクトを生み出しています。カンボジアの荒地に植林を行う「森の叡智プロジェクト」では、全ての植物の葉も、実も、種も伐採ではなく“収穫”し、コスメの材料に。
次につなげていくサイクルつくることで、現地の仕事も生まれ、産業が芽吹き、森が増えていくのです。

09トリロジーTrilogy













“ エコ先進国、ニュージーランドの
No.1オーガニックコスメブランド。”
ローズヒップの豊かな美容成分を届けるスキンケアブランド、トリロジー。そのサステナブルな活動は、非常に多岐にわたります。取引の不平等、貧困、女性の地位、生物多様性の危機、気候変動、海洋汚染、森林伐採、ごみ問題。あらゆる現代が抱える問題にきめ細やかに目をくばり、全方位的に人道的な手を差し伸べる。具体的で実際的なその行動力は、ここに書ききることができないほどです。“ 世界のありのままの多様性を守る。”
貧困地域に単に資金援助するだけでなく、事業を継続・発展させていける基盤をつくるプロジェクト「So They Can」。女性や少女に対する暴力の撤廃運動を行う「国連ウィメンニュージーランド協会」。絶滅危惧種である森の人、オランウータンの生息地を保護する「オランウータン保護財団」。使う分だけ、森を再生するプロジェクト「Pigeon Bush」。マイクロビーズによる海洋汚染を防ぐ「ビート・ザ・マイクロビーズ運動」。世界中でひろがるこれらの運動を支援し、啓蒙し、実行してきたトリロジー。もちろん、その作り出すプロダクトにもその精神が現れています。
1年で約2,490万人が強制労働の被害を受けている。
世界の5〜17歳の子どもの10人に1人が児童労働に従事している。
世界の5〜17歳の子どもの10人に1人が児童労働に従事している。
※2016年 出典:国際開発センター

02ナイアードnaiad








“ 素材の生まれる場所、人。
その豊かな物語の語り部として。”
奇をてらわず、背伸びせず、シンプルな素材を素直にそのまま使用したプロダクトが長く愛され続けるナイアード。アルガンやミツロウ、ヘナ、チウリなど、美しく豊かな素材が生まれる場所に出会ったとき、ナイアードはその語り部となって、そこに息づく人、文化、歴史を、ありのままに正直に私たちに伝えてくれます。プロダクトの1つ1つは、まさにひとつの「物語」。故郷に誇りを、そして未来を紡ぐ事業を行っています。“ 正面から向き合うと、
大事にせざるを得なくなる。”
ナイアードが用いる素材は、すべて地球のどこかで出会って、深い感動を覚えたもの。その有用性はもちろん、そこにまつわる歴史や生活、文化、人。一度感動を感じたものを、ないがしろにする人はいません。「大切にしたい」という思いによって、自ずとパッケージは自然に還る素材になり、自然の力で排水を浄水することになっていきます。「サステナビリティ」という言葉をあえて使わなくても、心から大切にするというアクションが、自然なあり方に繋がっていくのかもしれません。

人生の大半を兵士として過ごしてきた人がいる。
その人は、それ以外の生き方を知らないから、兵士をやめることができない。
その人は、それ以外の生き方を知らないから、兵士をやめることができない。
05第3世界ショップThe Third World Shop









“現場を知るには、命がけになることも。”
資金援助のみの「支援」ではなく、その地に足をおろし、面と向かって、一緒に成し遂げる。FACE to FACEで地続きの活動を続ける、第3世界ショップ。そのはじまりも、ビジネスありきではなく、「フェアトレードと仕事づくりで世界の問題を解決していきたい」という居ても立っても居られない思いでした。その活動はもはや、企業というよりもNGO。生活を銃に依存する社会に飛び込み、支援物資と引き換えに銃を回収する。それがいったいどれだけ不可能に近いことか。それでも、その地に行って人々の未来に必要だと感じれば、命がけで動く、果てには奇跡の一歩を実現する。その先に生まれる希望あるものづくりが、どれだけ眩しいものか。
私たちの手に届くもののありがたみと尊さを、知れば知るほど痛感します。


“ 顔が見えると、繋がれる気がする。”
第3世界ショップのパッケージに描かれる、印象的な似顔絵や顔写真の数々。日本のスーパーでも見られる「私がつくりました」が、海を越えたものです。このイラストも、スリランカの人々の生活向上にひたむきなマリオさんの工房で働く、「ナンダおばさん」という実在の人がモデル。それぞれの活動や思いを知れば知るほど、心を打たれ、魅了され、友達になれたような親近感がわいてきます。つまり、パートナーシップっていうのは、そういうことなのかもしれません。
カカオ農家の中には、「チョコレート」という製品を知らない人もいる。

07ヤエコYAECO




“ もともとは、チョコレート屋さん。
カカオを通して、地球を見つめる。”
おいしいチョコレートの原料として、その質を追求してきたカカオ。カカオに魅了されるほどに、そのバックグラウンドから目を背けるわけにはいかなくなります。一般的にカカオの値段を決めるのは、つくる人たちではなく、国の政府や国際市場。自分たちで取引の基準を作れず、低い値段で取引されることで、カカオ産地の農家たちはいつまでも貧困から抜け出せません。さらにカカオ産地で有名なコートジボワールやガーナは児童労働大国。そしてそのほとんどが、カカオ生産に従事しているという現実。教育が不十分なために、貧困のサイクルが続いているのです。
“コスメのために買うことで。
仕入れ価格を上げられる。”
安価なチョコレートが一般的になったこの社会で、原料として高価なカカオを仕入れるのは難しい側面があります。その点、コスメの原料としてなら高価なカカオを使うことができる。そしてそれが、農園への支援にもなる。オーガニックカカオを選ぶのと同じように、理にかなったパートナーシップを大切にすることはYAECOのポリシーのひとつです。さらにその売り上げの一部を地球環境保全やカカオ生産者の支援に役立てることで、カカオから積極的に世界をポジティブにしていきます。

11ドクターハウシュカDr.Hauschka










“ ずいぶん前から、
サスティナビリティは「当たり前」です。”
生命のリズムに耳を澄ませ、人と自然のハーモニーを大切にする。言葉だけなら簡単ですが、Dr.ハウシュカでは実際に植物の生命のリズムを研究、薬品やアルコールが不可欠であった植物エキスの抽出を水のみで可能にし、さらにはその最高の品質を、常温で保存できる「リズム製法」を確立しています。大切なのは生命力。そのために、「サステナビリティ」はずっと前から、必要不可欠な考え方でした。

“ やるなら、徹底的に。
ハウシュカの独自のエコシステム。”
社内には水処理システム。製造時に出た廃棄物は堆肥に。使うのは100%、認証を受けたグリーン電力。設備の空調には熱回収システムと地熱を。さらにもちろんパッケージはリサイクルしやすいものを。理念が当たり前に根付いていいるからこそ、あらゆる分野に「循環」の思想が見えます。使用する植物原料を育てるのは東京ドーム規模の自社農園。それ以外の原料は、世界各地の有機農家とパートナーシップを結び、バイオダイナミック農場プロジェクトを展開しています。あへんの代わりにダマスクバラを育てる事業もそのひとつ。
14クオンQUON





“ オーガニックを超えるナチュラル、
「ワイルドクラフト」。”
ワイルドクラフト、自然農。農薬や化学肥料を使わないのが「オーガニック」ならば、植物の生命力に任せるのが「ワイルドクラフト」。有機肥料を使うこともなく、極力人の手を加えず、季節や気温、自然のサイクルに任せて植物の生長を待ちます。奈良・大和高原に広がる耕作放棄地を自然農で再生する農園と連携するクオンは、自力で芽吹き、育ち、生え抜いた、生命力あふれる日本古来種「大和茶」の恵みを余すことなくいただいたコスメを展開しています。“非時香実(ときじくのかぐのこのみ)を心に。”
クオンのロゴマークとなっている、日本に古くから野生する日本固有の柑橘種「いつまでも香りが消えない果実」。クオンの名前の由来でもある、「あることがいつまでも続くこと」を意味する「久遠」という日本古来の言葉も重ねて、永遠性と神秘性を持つシンボルです。ハーバルウォーターの蒸留を障がいのある人の授産施設で行い、雇用と自立を支援。森を守るために、パッケージは特定の山の間伐材から。サステナブルの心は、その活動のすべてに行き渡っています。

オーガニックコットンは、通常のコットンに比べて必要水量は-91%、
温室効果ガスの排出量は-46%。ただし、収穫量が少なくなる。
温室効果ガスの排出量は-46%。ただし、収穫量が少なくなる。

10メイドインアースMADE IN EARTH












“ 「100%地球製」の意味するもの。”
布を織るための糸、縫うための糸、色を付ける染色。ひとくちに「オーガニックコットン使用」といっても、つくる工程の各所にケミカル加工が必要になるのがこれまでの製造方法。メイドインアースでは、それらのひとつひとつにメスを入れ、ほぼすべてを自然なもの、地球のもので解決しています。例えば糸の強化にはでんぷん糊などを。縫い糸のすべりをよくするにはミツロウなどを。染色は行わず、すべて綿本来の「きなり」「ブラウン」「グリーン」をそのまま活かしています。“ 地雷原を、
やさしいコットンの生まれる場所に。”
400万〜600万個ともいわれるカンボジアの地雷を除去し、豊かなオーガニックコットンの畑を広げる活動を行う「Nature Saves Cambodia-Japan」。そこで生まれるコットンをそこに住む人たちの手で製品にしていくカンボジア地雷原コットンプロジェクト「WITH PEACE」をスタート。つくり手の多くは地雷被害者やその家族たち。被害によって仕事を持つことができなかった人々が一歩前に進めることで、地域の経済状況も向上しています。
13シシフィーユsisi FILLE







“ 世界環境サミットで受賞した
「bioRe PROJECT」”
世界環境サミットで国連から授与される「持続可能な開発パートナーシップ賞」。シシフィーユのメーカー、パノコトレーディングが参加する世界最大規模のソーシャルプロジェクト「bioRePROJECT」はこれを受賞しました。インド、タンザニアで展開されるこのプロジェクトは、単にオーガニックコットンを適正価格で買い取るだけではなく、この地域で暮らす人々が自立していくための様々な仕組みを構築しています。シシフィーユのサニタリーパッドのトップシートは、100%オーガニックコットンが使用されています。

“ 井戸も、医療も、教育も。”
左の写真は、GOC(にんにく、タマネギ、唐辛子の頭文字を取ったもの)、ナチュラルな害虫忌避剤。このような有機・バイオダイナミック農法のノウハウを伝えることから始まり、子供たちには初等教育を施すためのAnimation Schoolを設置。さらに就労者の人々の健康と生活を守るために、移動ドクターカーの巡回、ヘルスキャンプという専門医の訪問イベントも行い、井戸などの生活インフラ設置も充実させるなど、働く人の生活を整えることを地盤に活動を展開しています。週30時間以上はたらく障がいのある人の賃金は、
1ヵ月あたり平均20万円以下。
1ヵ月あたり平均20万円以下。
15オーラルピースORAL PEACE






“ ハミガキできず、人が死ぬ。この国の話です。”
ポスターに書かれたこの一文に、殴られたような衝撃を覚えました。吐き出しができないために歯みがきができず、口内細菌の誤嚥が命にかかわりうる高齢者や闘病中の方たち。人が飲み込んでも大丈夫、流しても水を汚さない、だけどしっかり洗浄効果があるオーラルピースの画期的なハミガキは、今や世界中の福祉の現場で、そんな方々を力強く支えています。使われているのはオーガニック成分のみ。介護だけでなく、マタニティや災害時、アウトドアや宇宙生活(!)でも注目されています。


“ 働く障碍者の低賃金を知る。”
「親亡き後問題」というものがあります。障碍者の方々の賃金水準が低く、その親が亡くなった後、自立して生きていくことが難しい。それがこの国の現状です。日本の障碍者は、実は12人に1人。決して知らない誰かの話ではありません。オーラルピースでは、商品のお届け、販売、販促、生産、そして発信の幅広い現場の最前線で、障碍者のあるなしに関わらず、全ての人が自分らしく、生き生きと活躍しています。
そしてそのネットワークは、全国の障碍者施設に広がりつつあるのです。
08クレイドCLAYD




“ 「支援」ではなく、「パートナー」として。”
目が覚めるほどスタイリッシュなクレイド。大地に眠る天然泥「モンモリロナイト」を全身で体感できる入浴剤ブランドとして、世界中から注目を集めています。そのクレイは非常に繊細で、金属に触れると黒く変質してしまうため、袋詰めなどの作業には人の手が必要不可欠。とりわけ、「繊細」で「精密」なきっちりとした誠実さが求められます。その代わりのきかない力を持っているのは障がいを持つ人たち。「支援する」というニュアンスではなく、力を借りたいから手をつなぐ。人と人とのイーブンな関係のもと、「一緒に働く」のが、本当のあるべき姿だと、クレイドは考えています。

さて、ここでご紹介したのは、サンテラボでお取り扱いする中でもほんの一部です。
世界にはまだまだ、「エシカル」なものづくりをしている人が、
世の中を少しでも良くしようとしている人がたくさんいます。
それは決して「つくる人」だけではないはずです。
世界中のみんながハチドリに手を貸したとき、森はどうなっていくでしょうか。
想像すると、ワクワクしてきませんか。
世界にはまだまだ、「エシカル」なものづくりをしている人が、
世の中を少しでも良くしようとしている人がたくさんいます。
それは決して「つくる人」だけではないはずです。
世界中のみんながハチドリに手を貸したとき、森はどうなっていくでしょうか。
想像すると、ワクワクしてきませんか。

























































