病気が後に残らないように…という気持ちを込めて、あとに残らない品物、例えば、「溶けてなくなる」の意味から、砂糖・石鹸・お菓子類(焼き菓子・チョコレート)などがよく選ばれています。「病を水に流す」という意味から、洗剤・入浴剤、「病を拭い去る」という意味から、タオルなどの贈り物も適しています。その他、「健康」をイメージする、自然食品・昆布・かつおぶし・食用油・乳製品といった食品も好まれています。大人数からまとめてお見舞いを頂いた場合は、小分けで配ることの出来る、お菓子やジュースのセットを贈るのもオススメです。
しかし最近では、こうした事柄にこだわらず、相手様のお好みに合わせて品物を選ぶ方も増えてきています。 わざわざ時間を割いてお見舞いに来てくださったお相手に、一番喜んでいただけるものを贈りたいという考えから、カタログギフトも人気のお品物の一つとなっております。
快気祝いやお見舞いのお返しの品物を贈る場合には、いただいた金額や品物の二分の一程度の金額(半返し)のものを選ぶ方が多くなっています。あまり多く返しても、御見舞いで頂いた物を、心遣いが不要だったと受け取られる方もいらっしゃいますし、少なすぎても、お相手との関係性に戸惑いを感じる方もいらっしゃいます。失礼のないようにしたいですね。
快気祝いやお見舞いのお返しの品物を贈る場合、本来ならば、出向いて直接お手渡しするのが一番ですが、お相手が遠方であったり、病気や怪我の回復の度合いによっては、それが難しいこともあります。そんな場合は、配送でお相手に品物を送ります。会社の部署や課などからまとめて御見舞いを頂いた場合は、宅配時の宅配伝票に、「○○部御一同様」「○○課御一同様」と記載して、お返しの品物を送りましょう。
水引は「結び切り」を使用します。これは、一度結んだらほどけないことから、二度と繰り返してほしくないことを意味します。
のし上の書き方の例として、『快気祝』もしくは『快気内祝』、『全快祝』、『退院内祝』、『御見舞御礼』等がございます。病気や怪我の状態によって、書き方は異なって参りますので、下記をご参考にお選び下さい。
のし下には、病気や怪我が回復されたご本人の氏名を記入します。フルネームではなく、ご苗字だけでも失礼にあたることはありませんので、どちらをお選びになっても構いません。
ある程度回復したけれど、まだ通院していたり、薬を服用していたりする場合に『快気祝(快気内祝)』を使います。 ※「快気祝」と「快気内祝」は同じ意味です。4文字が気になる方は「快気祝」をお薦めします。
完治して、もう通院もお薬も必要なく、完全に快復した場合に使います。 例:骨折が完治した場合など
退院したことを一区切りと考え 「退院内祝」を使う事もあります。
自宅療養が必要な場合等には「御見舞御礼」を使う事もあります。治り具合よりも、御見舞に対するお礼の気持ちを伝えるニュアンスが大きいです。
お見舞いには、見舞金を贈られる方が多くなっておりますが、品物の場合、骨折で入院している等、比較的元気な方向けには、食後のデザートもかねて日持ちを考えなくてよい缶詰のフルーツや小分けになっているお菓子、病院食でちょっと物足りないおかずを補うためのふりかけ・佃煮・梅干しなどがおすすめです。体力の落ちた方にはのどごしのよいジュースやゼリー、みそ汁・お吸い物などが良いでしょう。入院期間が長くなると洗い替えのタオルもたくさん必要ですね。いずれにしましても、事前に食事制限や療法についての確認が必要です。お相手の状況に見合った、細かな気遣いの光る贈り物を選びたいですね。
贈り物の相場の目安は、3千円~5千円程度。
お付き合いの程度や病状、入院期間などに合わせて金額を決めましょう。
水引は、『快気祝(快気内祝)』同様、二度と繰り返してほしくないことを意味する、「結び切り」を使用します。
のし上は『御見舞』と記入します。
のし下には、御見舞いを贈る方のお名前を記入します。複数人でまとめてお見舞いを贈る場合は、それぞれの方のお名前を記載したり、「有志一同」と記載します。
会社などですと、「○○部一同」「○○課一同」などと記載します。