Special Column 当店スタッフによるスペシャルコラム

《端正さと静謐さを感じる気張らないものづくり》

あらゆるモノを買うときの基準は人それぞれ違いますよね。デザインが好み、サイズがぴったり、ブランドが好き等々、時代の背景やトレンドによっても選択肢は変わってくるかと思います。私自身も数年前の自分とは大分好みが変わりました笑 今回は、そんな時代の激流には身を置かず、素材の良さを引き出し、至極シンプルに仕上げることに上質さを求めるブランドをご紹介いたします。

上質をあなたの日常の側に

シンプルで端正であることが上質だと捉えるブランド、SOW&SEW。派手でなく素朴であり、半端でなく確かであること。無理な装飾は加えず、素材と仕立ての良さを引き立たせる。これらの要素を革という素材を用いて鞄や財布小物で表現しています。そのものを持っているだけで凛と立つような雰囲気を感じてもらいたい。至って真面目なブランドですが、包容力がある=見た目以上に使い勝手が良い、そんな頼もしさも併せ持つのが嬉しいポイントですね。

経年美を求めた素材へのこだわり

SOW&SEWでは、イタリアの伝統的な製法で鞣された歴史ある革を採用しています。定番シリーズは、深いマットな色味が特徴的なプエブロレザーを採用しています。表面に起毛加工を施しツヤのないざらっとした質感が印象的ですが、長い時間をかけて牛の脚から採った脂をたっぷりと染み込ませて作られていますので、使い込むことで艶やかになり深みのある味わいへエイジングしていきます。使い手によって経年の仕方も変わる非常に魅力的なレザーです。

全体の調律を決める要

革は主役ですが、脇役の置き所によって全体の雰囲気が決まるといっても過言ではありません。鞄や財布類では、付属品に使われるパーツが脇役の立ち位置でありますよね。SOW&SEWでは、金具部分を無垢真鍮製金具を中心とした奥行きを感じるパーツを採用しています。鈍い輝きを放つ金具は、革の色味や質感と相性がよく、非常に程度よく溶け込んでいます。

定番のギャルソンロングウォレット

ブランド定番のギャルソンロングウォレット。マットなレザーの質感と真鍮製金具が相まって気品高い印象を与えてくれます。内装は驚くほど収納力があり、カードは30枚以上入ります。小銭入れ部分もカバっと開くので確認から出し入れがスムーズです。贅沢なオールレザー仕様のコロンとしたフォルムが愛らしく育て甲斐のある財布ですよ。

ありそうでなかった、立つがま口財布

正面から見ると一般的ながま口財布ですが、底面のまとめ方がとても個性的なんです。ダレスバッグのように側面と底面の革を別々に組み込むことで底が立つ構造になっています。がま口をサッと開くと扇型に広がり、大きく開口するので視認性に長けています。小銭入れはギャルソン仕様、大きな仕切りも3つあるので、仕分けも楽々。カフェの机にポンと立ててるだけで様になりますよ笑

素材の良さを引き出すこと。それは無垢さであり、素材や仕立てが確かでないと感じることはできません。その本質を追い求めると、シンプルであることが大切な要素であり、そこに育てるという要素が入ることによって適度な心地よさを得れるのかと思います。日常に気張らない上質を、この機会にいかがでしょうか。

この記事を書いた人:

江口 (バイヤー)

テルマエロマエに出てそうと言われ、たまに日本人ですか?と尋ねられる暑苦しい顔をした2児の父。

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