家具について

木製家具のホルムアルデヒド吸着・分解シートについて

ディノスでは家具など木でできた製品のお届け時のホルムアルデヒド発散量をより低減するため、「ホルムアルデヒド吸着・分解シート」を商品に同梱しています。

ホルムアルデヒドは室内の空気に微量に含まれる化学物質です。建材や内装材、また家具などに使用される接着剤や塗料に含まれているため、化学物質過敏症やシックハウス症候群の原因として、近年問題視されています。家具のホルムアルデヒドは少しずつ発散しますが、これを減少させお届け時のホルムアルデヒド濃度をより低下させるため、「ホルムアルデヒド吸着・分解シート」を商品に応じて同梱しています。

シートは商品の種類や大きさ、接着剤の使用度に応じて入れております。

万一、お届けした商品に、「ツン」とした臭気や塗料の臭いをお感じになりましたら、一週間程度空気の入れ替えをするなどしてお部屋の換気をおすすめします。

家具の素材表記について

家具・収納の商品に主に使われている素材や塗装について、下記にてご紹介します。それぞれの特徴をお読みになり、商品選びの参考にしてください。

天然木

アルダー
広葉樹としては比較的柔らかく、家具、ドア、楽器、彫刻材料などに用いられます。木地は淡紅褐色。
メープル(カエデ)
硬くて重く、緻密な柾目が特徴です。シルクのような光沢が美しく、家具や楽器に用いられます。木地は淡い灰白色から黄褐色。その葉はカナダ国旗にデザインされている。
キリ(桐)
軽量で湿気を通さず、割れや狂いが少ない木材です。湿気を通さないことや安価な輸入材が普及しているため衣類収納の収納タンスや引き出しの側板に多く使用されている。
ウォルナット(クルミ)
くるみの一種で、硬さ、重さは木材としては中程度で、狂いも少なく、容易に加工できます。木地は薄褐色から濃褐色でやや紫色を帯びている。不規則な濃淡の木目が特徴で美しいことから古くから高級家具材にも用いられてきている。
ケヤキ
日本では重要な広葉樹の1つ。木目が美しく、磨くと光沢が出るのが特徴です。狂いも少なく、和家具をはじめ、臼、杵、太鼓の胴などに利用されています。
ゴム(ラバーウッド)
東南アジアで多く産する木材で成長が早く、量産しやすい木材です。軽く柔らかいため加工がしやすいのが特徴です。木地は灰褐色から黄褐色ですが一般的には天然木(集成材)で用いられ着色して製品化される。
コルク(バーク)
コルク樫の表皮(樹皮)のことで、弾力性、保温性、吸音性に優れます。床材、壁材、断熱材のほか、ワインの栓や靴底などに使われます。
紫檀(したん)
インドなどに産する唐木の貴重材。非常に重くて硬いため、加工には技術を要しますが、耐久性に大変優れています。
スギ
特有の香りを持ち、軽くて柔らかいため、加工しやすい木材です。建築材として多く用いられている他、桶、樽、建具、電柱など、用途が多いのが特徴です。木地は白色から淡紅色で木目が鮮明。
スプルース
カナダやアラスカに多く産する木材で、日本のヒノキやエゾマツに似ています。質は柔らかですが、緻密で強靭な木材です。木地は白色から黄褐色。
タモ
モクセイ科トネリコ属の木を木材として利用する際にタモ材といいます。美しい杢(年輪や節などの模様)が見られ、弾力性に富むので野球のバットや家具などに使われます。やや重硬な広葉樹。弾力性に富むため家具材の他バットなどに使用される。木地は黄白色からやや青みを帯びたくすんだ褐色。
チーク
インド、タイ、ビルマなどで産する優良材。対候性に優れ、強度もあるので、大型船舶の甲板に使われたり、高級家具やキャビネットなどに利用されます。木地は黄白色から濃黄金色で黒の縞がある木目。
ナラ(オーク)
硬くて比重も重い木材で、狂いが少なく、曲げ木の材料に適する。家具や建築材料のほか洋酒の樽材としても用いられている。木地は灰白色から暗灰褐色。木目は柾目の模様が美しいのが特徴です。
ニレ
やや重硬な広葉樹。ねばりがあり曲げ木にも適する。木地は黄白色から淡い褐色。木目がはっきりして美しい。
ヒノキ
耐湿、耐水性が良い針葉樹。狂いが少なく加工性が良いため、建築材料、家具の他、指物、お盆などに使われます。木地は黄白色から淡紅色できめが細かい。
ブナ(ビーチ)
硬く均質で、弾力性に優れているため、チェアなどの脚物家具また曲木家具に最適で、楽器の鍵盤、スキー板などにも使われます。木地は黄白色から淡紅色。
マツ(パイン)
適度な硬さ、強さ、耐久性を備えています。使い込むほどアメ色に変化することと、素朴な風合いが好まれ、カントリー調の家具などに多用されます。
マホガニー
中央アメリカや南アメリカに産する銘木の1つ。美しい紅褐色の木材で、緻密性、耐久性に優れ、加工もしやすいので高級家具やキャビネットに使われます。
ラタン(籐)
しなやかで繊維の強度が非常に高い、ツル状の植物です。家具や日用品など、手作りの部分が多いため、人のぬくもりが感じられます。
チェリー(サクラ)
やや柔らかな広葉樹。一般的にはブラックチェリーが家具に使用されている。木地は最初は乳白色であるが次第に飴色に変化していく。木肌はきめ細かく美しい仕上がりになる。
バーチ(カバ)
粘りがあり曲げにも強い広葉樹。木地は白色から淡い紅褐色、あるいわクリーム色。で木肌は緻密で表面がなめらかに仕上がります。

木質系加工材

強化紙化粧合板
フェノール樹脂などを含浸させ、高温・高圧で成型した板。強度や耐水性、電気絶縁性などの特性が付加されます。
集成材
細い棒状のムク材(天然木)を接着剤でつなぎ合わせ、板状に加工したもの。家具の表面材に使われます。
中質繊維板(MDF)
木材を繊維状にし、接着剤などを配合して板状に加工したもの。天然木(ムク材)の欠点を補い、木材をムダなく活用する素材とし建築材料、家具の大変多く利用されています。表面が滑らかで、硬いのが特徴です。
天然木化粧合板(ツキ板)
木材の中の良質のものを薄いシート状にスライスし、合板の表面に貼り付けた板。家具の表面材に使われ、天然の素材感や質感が得られます。
パーティクルボード
木材を砕いて小片にし、乾燥して熱圧で成型した板。割れ、節、方向性がなく、寸法も安定しています。
プリント紙化粧合板
合板に木目などを印刷したシートを貼り、その上に主にアミノアルキド樹脂系の仕上げ塗装を施した板。色柄を均一にできるのが特徴です。
ポリエステル樹脂化粧合板
合板に木目などを印刷したチタン紙、または色原紙を貼り、その上にポリエステル樹脂を塗装した板。丈夫で耐水性があります。
メラミン樹脂化粧合板
表面の化粧紙にはメラミン樹脂、芯層材にはフェノール樹脂を染み込ませ、これらを何層にも重ねた積層プラスチック材です。
積層合板(プライウッド)
積層合板とは、天然木(ムク材)の1枚板ではなく、薄い板を何層かに接着剤で重ね合わせた板状の木材です。天然木(ムク材)ではできない曲げ加工ができるとともに強度面でも優れた特性があります。家具では椅子の座面などに多く利用されています。

木材塗装

アミノアルキド樹脂塗装
合成樹脂塗料の中でも乾燥が早いのが特徴。硬度に優れ、油、熱、薬品に強い、美しい光沢がでます。
オイルステン仕上げ
木材にオイルやワックスを含浸させて拭き上げることで、木材の自然の美しさやしっとりとした風合いを出す方法。ワックスをかけ直すだけで長く風合いが保てます。
ポリウレタン樹脂塗装
早く乾き、密着力に優れています。ポリエステル樹脂塗装より強度があり、物理的・化学的耐久性にも強く、比較的高価な塗装法です。
ポリエステル樹脂塗装
他の塗料とは比べものにならないほど厚塗りができます。ピアノ塗装はその代表例で、美しい光沢と高い硬度、摩擦にも強いという特徴があります。
UV塗装
塗料を紫外線で硬化させる塗装法。光沢があり、表面硬度が高いのでキズつきにくく、耐薬品性にも優れますが、一旦キズがつくと修復は困難です。
ラッカー塗装
クリアラッカーなど、合成樹脂塗料の中で最も古くから使われているもの。工作品から家具まで、幅広く用いられます。
うづくり仕上げ
木材の表面を何度もこすることで、木材の表面に木目のコントラストが出るように凹凸を浮かび上がらせた仕上げ。表面に立体感がでます。

牛革
丈夫なので靴やバッグ、ソファの張り地などに幅広く使われます。性別や年齢により品質にかなり差があるのも特徴で、生後6ヵ月以内の薄くてキメが細かい革はカーフ、生後1年以内のやや厚手の革はキップと呼ばれます。
合成皮革
皮革の代用品で、合成樹脂を使った人工皮革。一般的には塩化ビニール、ポリウレタンを布にコーティングして、本革のような外観や手触りを出した素材。本革より水に強く、色落ちも少ないのが特徴です。
再生皮革
皮革加工品の余った切れ端を粉砕後に接着剤などを混入して、人工的に再生した素材。天然皮革と比べて遜色のない風合いが出ます。

金属

アルミ
軽量で強度があり、加工しやすく、リサイクルも容易な金属。サビて腐食することがなく、毒性もないので、飲料缶やキッチン用品に多用されます。
スチール
サビにはあまり強くないものの、耐久性、耐熱性に優れた金属。ステンレスより価格が手頃というメリットがあります。
ステンレス
鋼鉄にクロームを加えたサビにくい素材です。耐熱性、耐久性に優れています。

金属塗装

亜鉛メッキ
亜鉛液のメッキ層の中に金属をつけ、回転させてメッキする方法。スチール製品に使われます。
アクリル焼付塗装
金属にアクリル樹脂を塗ってから焼き付ける方法。メラミン樹脂塗装よりやや高価になります。
クロームメッキ
地金を腐食や摩擦から守るために、スチールの上にニッケルをコーティングし、さらにクロームをコーティングする処理方法。何度かコーティングを繰り返す場合も多く、回数が増えるほど強度も増します。
粉体塗装
溶剤ではなく、粉を直接スチールに吹き付けた後に、焼き付ける方法。ポリエステル粉体塗装と、エポキシポリエステル粉体塗装があります。
メタリック塗装
アクリル樹脂やメラミン樹脂に顔料を加え、キラキラとしたメタリックな輝きを出す方法です。
メラミン焼付塗装
金属にメラミン樹脂を塗ってから焼き付ける方法で、最も一般的なものです。通常のペンキなどと比べると密着性が高まり、粒子が細かいのですみずみまで均一にでき、色の調合もしやすいのが特徴です。

樹脂

アクリル
ガラスよりも透明度が高い樹脂で、軽量で強度があり、耐候性にも優れます。CDや照明カバーなどの電器製品に使われています。
ABS樹脂
耐衝撃性に優れた素材で成型性にも優れ、光沢があるため多くの家電製品に使用されています。
塩化ビニール
一般的にビニールと呼ばれる汎用性が高いプラスチック。酸・アルカリに強く、動植物油も抵抗性があるので、食品容器、卵パック、傘などに幅広く利用されています。
ポリウレタン
基本的に2種類の主原料を混ぜて成型するプラスチックで、配合の仕方により、フォームクッションや塗料、合成皮革など、幅広い用途に用いられます。
ポリエステル
麻や綿に似せて作られた合成繊維。ペットボトルの原料として多用され、リサイクル後は衣料品として再活用されています。
ポリエチレン
ポリプロピレンと同じ仲間で、熱、アルカリにも強く、ポリ袋といわれるものはすべてポリエチレン製です。
ポリスチレン(スチロール)
プラスチックの一種で成形しやすく、耐衝撃性に優れているのが特長で、家電製品やプラモデルなどに使用されています。
ポリプロピレン
樹脂の中で最も比重が軽い素材で、強酸、強アルカリにも耐え、繰り返しの曲げや耐衝撃性もあります。衣装ケースなどに多く使われます。