SV925 and
SURGICAL STAINLESS STEEL
シルバー925とサージカルステンレスの違い
ハワイアンジュエリーの素材としては本来、K14ゴールドとシルバー925が主に流通をしていますが、近年ではサージカルステンレス製のアイテムが増えてきました。
結論から先に言わせて頂きますと、当店ではステンレス製のハワイアンジュエリーはおすすめしておりません。
この記事では、ステンレス製のリングと当店の取り扱っているシルバー925製のリングとを比較しながらなぜおすすめできないのかの理由を順を追ってご説明致します。
素材としての違いを分かりやすく説明するために、当店の『手彫りのシルバー925製のリング』と『型に素材を流し込んで作ったサージカルステンレス製のリング』の比較画像をご用意しました。
デザインは両方ともダブルプレートと呼ばれる2層構造のバレル形状のリングです。
さらに分かりやすいようにシルバー製とステンレス製のリングのそれぞれの違いを簡単に下記の表にまとめてみました。
当店のシルバー925製 | サージカルステンレス製 | |
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彫り | メリハリ(強弱)のある彫り
細部まで緻密な表現 |
一部の模様が崩れている
模様の凹部分がブツブツ |
色味 | 柔らかく明るい暖色系 | 暗く冷たい印象の寒色系 |
形状 | 2層プレートの立体感がある | メリハリが控えめ |
ハワイアンジュエリーの最大の魅力は熟練職人が施すエングレーブ技術、『手彫りの柄』にあります。
当店の商品はタガネを使ってアクセサリーにハワイアン模様を施しております。
シルバー925やK14ゴールドは手彫りに適した丁度良い硬さなため、繊細な表現が可能なのです。
また当店の商品は、熟練の職人が1つ1つ丁寧に彫刻をしているため細部の表現が素晴らしい仕上がりになっております。
お買い求め頂いた際はぜひとも手に取って確認して頂けたらと思います。
シルバー925と比べるとステンレスは非常に硬い素材なので、ハワイアンジュエリー本来の美しい彫り模様を表現することができません。
そのため多くの場合は、予め模様が入った型に高温で熱したステンレスを流し入れて冷やして固める大量生産に特化した鋳造という製法で作られています。
職人が丹念に手彫りしたリングと比べますとステンレス製は上記の製造方法により、細部の表現がしにくいため必然的に模様が潰れている部分ができてしまうのです。
ハワイアン模様は表現として彫りの強弱をつけることができます。
ですがステンレス製の場合は模様の深さにばらつきがあるような印象を受けます。
また彫りの凹部分がブツブツしている原因は、ステンレス自体が硬いため模様の中を磨き上げにくいからです。
ここまでシルバー925とサージカルステンレスの違いを比較をしてきましたが実は、シルバー925も完璧な金属というわけではありません。
どんな金属にも少なからずデメリットが存在します。
【 シルバー925製 】
メリット | 【1】ハワイアンジュエリー本来の模様を手彫りで彫刻するのに適した硬さ
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デメリット | 【1】サージカルステンレスよりも値段が高い
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【 サージカルステンレス製 】
メリット | 【1】シルバー925よりも値段が安い
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デメリット | 【1】素材が非常に硬いため手彫りで彫刻ができない。
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金属アレルギーの1番の原因として挙げられているのがニッケルです。
サージカルステンレスは汗や皮脂による金属イオンが溶けにくいと言われていますが、実はニッケルの含有量が12%程含まれています。
ニッケルが含まれているから必ずアレルギー反応を起こすというわけではございませんが、万が一のことを考えご心配な場合は、着用を控えることをおすすめ致します。
また、当店で取り扱っているシルバー925素材のアクセサリーはニッケル不使用でお作りしております。
そのため金属アレルギーをお持ちの方でも安心してご愛用頂けます。
サージカルステンレスは非常に硬い素材であるためお買い求め頂いたお店にもよりますが、リングのサイズアップやダウンができない場合が多いです。
またリングに刻印などの加工を施した場合、多くのお店が返品や交換を承っておらず、ほとんどが買い直しとなるケースが多いように見受けられます。
そのためお買い求め頂く際は細心の注意が必要です。
当店でお買い求め頂きましたリングにつきましては、下記の参考画像のように職人が責任をもってお直しをさせて頂きます。
ご依頼頂く修理内容によっては対応できない場合もございますのでまずは一度当店までご連絡下さい。
リングの修理の詳細はこちら ≫
シルバー925製のアクセサリーは汗や皮脂などの影響で着用後にお手入れをしないと硫化を起こして少しずつ黒ずみます。
この黒ずみを風合いとして好んでそのまま着用を続けるお客様も多くいらっしゃいます。
ですがやはり、気になる方も同じくらい多くいらっしゃると思いますので、着用後は柔らかい布でアクセサリー全体に付いた汚れを拭き取ってあげて下さい。
ちなみにサージカルステンレスは腐食や熱にとても強いことが挙げられています。
着用後に汗や皮脂を拭き取らなくても変色が起こりにくい素材として有名です。
お気に入りのアクセサリーが黒ずんでしまってもご安心下さい。
ホームセンターなどで市販されているクリーナーや専用の磨きクロスを使うことにより、黒ずみを取り除くことが可能です。
お手入れの方法につきましては下記のリンク先に詳しい手順を掲載してあります。
まずは1度ご確認下さい。
シルバーアクセサリーのお手入れ方法 ≫
また当店ではアクセサリーのメンテナンスも常時、承っております。
往復分の送料をお客様にご負担頂くようにはなりますが、ご自身でのお手入れが難しいなど気になる場合はお気軽にご連絡下さい。
当店は1996年より長きに渡りハワイアンジュエリーの販売をしております。
ですが時代の移り変わりとともに近年は、ステンレス製のハワイアンジュエリーが増加の一途をたどっているように感じられます。
ハワイアンジュエリーの今後を憂い、ハワイアンジュエリーの良き伝統の継承及び地位の向上を考え、当店の考えと致しましてステンレス製のハワイアンジュエリーはおすすめ出来かねることを提起させて頂きました。
今回のシルバー925とサージカルステンレスの比較、それぞれのメリットとデメリットの内容を踏まえた上で、当店のハワイアンジュエリーをご検討頂けましたら幸いです。